ワンナウツ 第8話「反則合戦」

ルールの隅をつついた反則の応酬が面白かったですよ。時間を引き延ばそうとする東亜と、試合を成立させようとするマリナーズ側との駆け引きとなっているわけですが、東亜にとっては単にノーゲームを目的とするだけではなく、相手を追い込んでチームを崩壊させることまで視野に入っているというのが予想を上回る展開となっておりました。試合全体の流れを掌握しているかのような戦略にはシビれましたよ。
ノーゲームが決まったかと思われたところで、試合の続行が決まるあたりはオーナーの差し金なんだろうけれど、彼と東亜の年俸をかけての戦いがどうなるのかも見物だなと。
実写パートで監督自らが登場してお詫びをするのには驚愕。合計4アウトの件はたしかにいろいろなところでツッコまれていたわけですが、わざわざ訂正する必要もないんじゃないかなぁという気もしつつ。ルールの隅を突っつく話に合わせ謝罪を入れてくるあたりは、基本的な間違いを放置することで、作品のリアリティが損なわれることを考慮したんでしょうか。
かつてエヴァンゲリオンがTV放送されたとき、あの最終回の代わりに監督が顔出しして視聴者に謝るという案があったそうだけれども、リアルでそれを目にする日が来るとは思いもよりませんでしたよ。なかなか貴重な体験をさせてもらいました。