WHITE ALBUM 第3話「手と手、肩と肩、背中と背中、それから。服の上からだっていいんだ」

理奈の機転によって冬弥が彼女のマネージャーとなり、由綺と会う機会が作られたかと思いきや、それがかえって二人を引き離す結果になるという。仕事場に男に会わせるのは、仕事にキビしい彼女にしてはずいぶんと甘い気もするところですが、社長や由綺のマネージャーとは異なり、恋愛については疎い理奈という人物が浮き彫りにされていたように思いました。
冒頭で女性たちが次々と冬弥に連絡をしてくるラッシュ具合には、どんだけモテるんだよと思いつつも恋愛ゲームの主人公も大変だなと。理奈の言葉を否定せずにいい顔をする様子や、息を吐くように嘘をつく様子には、イライラさせられたりもしましたが、まあそれだけキャラが立っているのかなと。
全体的に落ち着いた雰囲気で日常的な仕草を丁寧に見せてくれる作画も良好。その自然さが、女と見ればいい顔をしたがる主人公を際だたせて、彼に対する苛立ちを募らせる原因のような気もするところ。
前回だったかで冬弥が、ショートの子に背中を貸してその子の場所とか言っていたのに、今回では由綺に後ろから抱きつかれてやっぱり同じことを言っていたりするのは、彼の背中を象徴として、そこを自分の場所とするべく彼を巡る女の子たちの関係が動いていくみたいな展開になりそうですよ。