アキカン! 第4話「迷って走ってカンがえて」

ユルい作画とくだらないギャグを楽しむ脱力系のアニメかと思っていましたが、物語的にも面白くなってきてけっこうビックリですよ。
カケルとメロンが仲直りしたり、なじみが自分の元に現れたアキカンを受け入れたりして、一度は拒絶した相手と和解するというちょっといい話。けれども、そのためにアキカンエレクトという戦いに巻き込まれるということで、運命の皮肉みたいなものを感じさせる展開で、アキカンとの和解という行動の相似性が、対立の前兆となっているのが興味深いところ。カケルとなじみの関係、特になじみの好意を描いた上での、この流れは、二人の関係に緊迫感を持たせておりました。なじみとぶど子を遭遇させ、それがエールを受け入れるきっかけとなっているのも、人物の相関関係に広がりを作り、話がどう展開していくのかと期待させてくれます。
なじみがカケル大好きな女の子として、ちょっとアレな表情を見せつつもそこら辺がまた可愛らしく思えるように描かれる一方で、もう一人のヒロインであるメロンが今のところ魅力に乏しいのが、美少女盛りだくさんアニメとしてどうなんだろうという気もするわけですが、話が進んでデレたりすれば、そこら辺も変わってくるのかなと。
作画はけっこう安定していて、特に目につくようなところもなくて、ツカミとなる第1話が一番ヘタれているというのも珍しいところ。
ジュースの缶が女の子になったり、アルミとスチールで対立したりと、設定的にはバカバカしかったりもするわけですが、それによって引き起こされる出来事や生じる人物たちの関係性は、ちゃんと考えて作られているように思いました。