CLANNAD AFTER STORY 第16話「白い闇」

前半の正月に友人が集まって渚の妊娠を祝うみたいなのは、和やかな場面でしたよ。
春原の呼びかけに朋也と渚が同時に反応するあたりは、二人が夫婦として共に生きていることを印象づけていて、そのあとに続く父親になること云々という会話も味わい深いものがありました。あいかわらず、どこにでもあるような等身大の話が続くわけですが、ことみによる隠された世界の話や、朋也の突然フラッシュバックする少女の記憶、そしてアバンだけではなく本編の間に挿入されるロボットと少女の話と、何かしら起きそうな伏線が張られている様子。
後半は子供と引き替えに渚が命を落とすということで、なかなかに辛い展開。これまでの甘々な新婚ぶりの反動から、朋也の喪失感はかなり大きなものとなるのは明らかですが、その彼がこの先どのように生きていくのか気になりますよ。
出産に立ち会い、絶望を感じたという朋也のモノローグに合わせて黒字に白い線だけで、彼の姿を描くところや、渚の主観的な視点から、朋也の姿や部屋の情景をぼやかして見せるところは、手の込んだ映像表現となっておりました。