鉄のラインバレル 第18話「メメント・モリ」

浩一と加藤、城崎と矢島のそれぞれの対話によって、それぞれの戦う理由や恋愛感情が掘り下げられる話でしたよ。
打ち捨てられたかのような潜水艦のドックで、浩一と加藤が人類のあるべき姿について、ホタテを焼きながら語り合うのが味わい深い場面。
加藤の語る抑圧が創造性を育むという話は、たしかにそういう面もあるとは思いますが、死を突きつけて抑圧とするのは、いきなりそんな極端な結論に飛躍しなくてもと思ってしまったり。彼の生まれ育った世界で何かがあって過激な行動へと駆り立ているような気もするわけですが。
矢島は自分の気持ちを押し殺して幼なじみのために行動しているわけだけれども、それが事態をややこしくしている原因でもあるわけで、その思い込みがはた迷惑なだけのような気も。
城崎と加藤の兄妹設定は、これまで伏線らしい伏線はなかったのに、あまりにもサラっと語られるのでビックリしましたが、二人の父親が、この物語において大きな役割を担っているようですよ。