CLANNAD AFTER STORY 第18話「大地の果て」

汐との旅行とその先で出会う人物によって朋也にもたらされる救済。
物語のはじめの方からずっと引っ張ってきた父親に対するわだかまりが解消され、同時に距離を置いていた娘との関係が改めて築かれるのは感動的でしたよ。帰りの電車の中で、渚のことを話そうとしたところで、朋也が涙を流すのは、彼女の死によって止まっていた彼の心が、それを改めて受け入れて動き始めるといったところ。
話の流れとしては、旅行の企画から娘と二人で過ごす時間、そして祖母との再会と、すべてが早苗のお膳立てによるものだったり、長く引っ張った父親との確執が祖母の語りだけでアッサリ解決しちゃったりと、朋也自身は全く能動的に動いていないのに、上手いこと事が運ぶのは都合が良すぎるような気もしたり。一方的にもたらされるだけでなく、大切な事に気づいた彼自身がそれを取り戻すために動くといった展開も欲しかったようにも思いました。まあまだ話が続くようなので、この先そういう展開もあるのかもしれませんが。
黄色い花が一面を埋め尽くす場面をはじめとする美しい映像や、丁寧に描かれた登場人物たちの表情、そして心に訴えかけるような劇伴音楽を組み合わせた映像を見せられると、問答無用でこみ上げてくるモノがあって、そこら辺はやっぱりスゴイなぁと改めて感心。