機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第19話「イノベイターの影」

サジとルイスを中心とした話。
ツインドライブの効果によって直接対話が実現するということで、ルイスをサジが受け止めるのはなかなか良い場面でしたが、それによってルイスが苦しむことになるのは皮肉でしたよ。思いを伝えることが出来ても、それだけでは解決しない問題の複雑さを改めて浮き彫りになったわけで、この先二人の関係がどのように展開していくのか気になりますよ。以前は全裸だった精神世界で、なぜか服を着て銃まで出てきていましたが、まあサジとルイスが語り合う場面を全裸でやっても締まらないので、演出的な意図によるものといったところでしょうか。
テンパったソーマをサジの叫びが止めるあたりは、直接戦いに参加しないサジの存在が重要な役割を担っていることを改めて確認していた印象。
ソーマの生存がスミルノフ息子の知るところとなって彼の父に対する誤解が更に深まり、更にルイスの代わりに戦うことを誓うことで、彼もまた物語の中心に立つことに。
彼にしてもサジにしても、ブシドーをはじめとする他の濃いメンツと比べると、正直ちょっとキャラが弱いような気もするわけですが、彼らを通して超人的な力を持つ人物だけでなく、普通の人たちの葛藤も描こうとしているようにも思えるところ。かつて王女という立場にありながら何も変えられず、今も銃を取ることすらできないマリナも同様に。
アニューから銃を向けられるラッセ、ネーナの攻撃により艦の爆発に巻き込まれるリューミンと、主要人物が大変な事になりそうなところで引っ張るのは前回のマリナの時と同じパターンだったりするわけですが、やっぱり続きが気になってしまうわけで。