CLANNAD AFTER STORY 第20話「汐風の戯れ」

娘との穏やかな日々を送る中で、旧友と再会したり、奇妙な女の子と交流を深めたりと、閉ざされていた朋也の世界が再び広がりはじめる展開。軽妙な会話が繰り広げられて明るい雰囲気が戻ってくるわけですが、それもつかの間に更なる不幸を予感させたところで次回へと続くということで不安を煽る引きでしたよ。
汐にみっともない姿を見せられないという理由で、ただの保育園の運動会に備えてトレーニングを積む姿はは親バカそのものといったところだけれども、そんなことにも本気になれるあたりに一回り大きく成長した朋也が印象づけられておりました。
汐の発病はちょっと唐突。朋也を絶望させるためだけのとってつけたような展開だなぁと思いながらも、無垢な子供が不幸な目に遭うのは無条件に可哀想で、これまでの二人の生活や、細かい仕草まで丁寧に描く演出のおかげもあって、見ている側としても暗澹たる気持ちになってしまいましたよ。
保母となって再登場の杏は大人の雰囲気となっていて、それに合わせて声の演技も、かつての面影を残しつつトーンを下げて落ち着いた感じになっているのが細かい仕事でした。