アキカン! 〜浪漫編〜 第9話「ココロ、つながる瞬カン」

メロンとエールがアルバイトと、それぞれのオーナーとの関係が描かれる話。
メイド喫茶でメロンがバイトをする場面は、いつもどおりのおちゃらけたノリとなっているわけですが、彼女が失敗ばかりしている様子が後半のしんみりした展開への前振りとなっているように思いましたよ。
後半の送れなかったメールを見てカケルが彼女の孤独を知り、キャッチボールをしながら語り合うのは良い場面。バイトが終わった等の何でもないようなメールの内容が、気持ちを上手く伝えられないメロンの不器用さと、それを受け止められるカケルの男ぶりの良さを印象づけておりました。
エールのバイトの件は、お互いの善意からすれ違いが生まれるものの、最終的には解決するということで定番のいい話。二組のアキカンとオーナーの関係を並行して描くことでより味わい深いものとなっているわけですが、同時にカケルをめぐる関係にもついてもややこしさが増しているわけで、ラブコメとしてのこの物語の行く末も気になるところ。
作画の方はあいかわらず怪しい感じでしたが、既に慣れたというか、もうこういうモノだと分かっているので気にしても仕方がないというか。なじみの着替えシーンだけは、ちゃんとしているあたりは、どこに力を入れるべきかをちゃんと分かっている仕事でよろしかったですよ。
ジゴローの空気ネタは今回も秀逸。半透明に処理することによって視聴者には存在を示しつつ、ここぞというところで彼の自己主張とお約束のリアクションという流れには笑わせてもらいました。