東のエデン 第2話「憂鬱な月曜日」

舞台を日本に移して滝沢と咲の交流を描きつつ、もう一人の携帯の持ち主である刑事の登場によって設定周りも少しずつ明らかに。
鏡の前でのモノローグをはじめとして直接的に描かれる咲の好意に対して、一度別れてから再び現れたり船が出る直前に手を差し伸べたりと、行動として表わされる滝沢の気持ちが印象的。彼の内面描写が少ないことでミステリアスな人物であることが強調され、物語が咲の視点で進む作りになっておりました。二人が船に乗るところで、思わず咲に感情移入してちょっとうれしくなってしまったり。
終盤の刑事と借金取りのくだりは衝撃的で、望みをかなえるだけならともかく、その場で即実行するのはかなり驚きでしたよ。セレソンと呼ばれる携帯の持ち主が、梅ガム一個から空港職員の買収、果ては殺人まで望むことをすべて可能にする力をもっていることが示されるわけですが、それによって浮き彫りになる人間の欲望みたいなのもテーマになるんでしょうか。
ミサイルが落ちても「迂闊だった」ですんでしまう国で彼らが何を見せてくれるのかに期待。写実的なタッチで描かれる東京の風景が綺麗でした。