Phantom 〜Requiem for the Phantom〜 第4話「暗殺」

アインの視点から彼女自身の変化とツヴァイへの感情を描く話。
ミッションのために演技として恋人同士として振る舞っていたのに、徐々に演技と本心の境界が曖昧になっていくということで、彼女の普通の女の子というか人間らしい一面が浮き彫りにされておりました。視線や微妙なためらいといった仕草、そしてミッションに関する殺伐とした会話の元で演じられる恋人としての振る舞いが、揺らぐ彼女の内面を視聴者に想像させる形で見せてくれて、感情の希薄な女の子にそれが芽生えるみたいな話はやっぱりいいもんだなと。正直萌えましたよ。
ツヴァイが自分のいる場所へと近づいてきて自身の内面を理解されることが、怖れとして表現されているのが印象的で、どのようにそれを乗り越えて二人の心が通じるのかに期待。
時間的には短かったものの水着もあったりして、こういう淡々とした作品でサービスが入るとまた違った趣が。プールからあがったアインから、ツヴァイの身体に水滴が落ちる様子をわざわざ見せるあたりはいろいろと示唆的な演出。
あと、細かいところなんだけれども、暗殺対象のマフィアが自分が撃たれる段になっても、うろたえて命乞いしたりせずに覚悟を決めて座っているのが脇役ながら大物感が漂っていましたよ。