シャングリ・ラ 第4話 「超秋葉原」

災害で滅びかけたり厳しい二酸化炭素の排出規制があったりする世界で、オタク産業が成り立つ余地があるんだろうかなどという無粋なツッコミは置いといて。現在のそれよりも更に怪しい場所として秋葉原が描かれていて面白かったですよ。
三人組の老人も濃い人物となっていて、歳をとって干からびた分オタク的な純度が増したかのようにカリカチュアライズされていた印象。震災前後の出来事を語る場面で、語りに効果音に背景にと役割を分担しているのが芸が細かいところで、何気に作品世界の成り立ちを説明していたりして、退屈になりがちな設定を説明をする方法として工夫が感じられましたよ。
心を読むチビッコにオカマの人が受け入れられているのは予想通りなんだけれども、挨拶にきた少年が、いじめられることを本心から喜んでいたりするのが変態的でいい味だしていましたよ。
脇の登場人物が濃くてそれはそれで楽しいものの、今のところヒロインによる作品世界の観光案内みたいなことをやっていて話が全然進んでないような気も。秋葉原を訪れたことでトレーダーの女の子との接点ができたわけで、それがどのような展開をもたらすのかなと。