Phantom 〜Requiem for the Phantom〜 第5話「刹那」

組織のなわばり争いと並行して、クロウディアが再びツヴァイを導く展開。
前の時は、限られた状況の中でも自分の意志で生きろ、みたいなことを言っていたわけですが、今回は、対立する組織のボスの家族だからというだけの理由で子供を手にかけることを命じる一方で、その命令が下される理由を尋ねることを求めたりして、組織の装置になるのではなく、自分の行動に理由を求める存在であることを望んでいる印象。
アインがそうであるように装置としての役割に徹した方が精神的に楽なんだろうけれども、あえてそうならないように仕向ける目的は、今のところよく分かりませんが、物語において重要な意味があるのかなと。クロウディアの以前の独白から死んだ恋人か何かがいたことが仄めかされているので、それと関係してそうですが。。
クロウディアが大人の色気をツヴァイに見せつけたり、アインがツヴァイの部屋の扉を見つめるカットを入れたりするあたりは、彼をめぐる微妙な関係を予感させるところ。
扉を見つめるアイン、路地を横切る犬等、いくつかのカットが繰り返されていたのが印象的。殺人すらも日常の一部となったということを暗示しているんでしょうか。