リストランテ・パラディーゾ 第4話「カゼッタ・デッロルソ」

老眼鏡紳士が集う店はいかにして作られたか、ということで店の成り立ちが明らかになる話。
働きづめの妻のために夫が彼女の趣味に合わせた店を作ったといえば心温まるエピソードなんだけれども、よく考えてみると自分の女のために、好みの男が集まる場所をわざわざ用意したわけで、配偶者としてそれでいいのかとも思ったりもするわけで。
まあラストシーンで一日の終わりを過ごすのは二人で笑顔最高とか言わせているので、ニコレッタの母親にとっての一番はやっぱり夫で、夫の方もそれが分かっていて、しかも彼女が別の男を愛でることを受け入れることができる度量の大きい人物ということなんだろ思いますが。
すべてを受け入れてくれる人物を夫とし、さらに好みの男に囲まれるということで、まさに逆ハーレムな設定ではありますが、ハーレムの中心にいるのはニコレッタの母親であって、物語の主人公であるニコレッタ本人はその母親に放置されていたことをはじめとして、いろいろと欠落している人物となっているのがポイントでしょうか。
現在と過去が入れ替わる構成だったわけだけれども、過去の話に入るタイミングがちょっと分かりにくくてところどころで戸惑ってしまいましたよ。