東のエデン 第5話「今そんなこと考えてる場合じゃないのに」

冒頭、下着姿のお姉さんが出てきたりしてサービスシーンかと思っていたら、脇で男が大変なことになっているという。彼女もセレソンのようですが、かなり危険な人物である模様。
話的には咲の就職活動が中心となっているわけですが、彼女を励ますためとはいえ滝沢がニートを堂々と肯定するのは予想外で、しかも妙に説得力があるあたりは、かつてない主人公だなと。
アメリカで偶然出会ったこと以外、あまり接点がないように見える二人だけれども、嫌がらせを受けて就職を諦めた咲とセレソンに選ばれて無理矢理ゲームに参加させられている滝沢と、上の世代の人間によって理不尽な扱いを受けているという意味では同じ境遇にあることが示されていましたよ。また卑怯な手口を使う人間が選ぶ立場にいることが、社会の閉塞感の一因として象徴的に扱われていたように思いました。
滝沢が落ち込む咲に口づけをするところはカッコよすぎで、就職と義兄の件で行き詰まった彼女に対して、道を開くための王子様による目覚めのキスといったところ。
「ぎゃふん」を本当に実行するのはバカバカしくておかしかったけれども、同時に首相すら操ることが出来るにも関わらず、言われたことを機械的に実行するだけみたいな不気味さも感じられたり。
咲に気がありありなのに空回りしてて道化状態だったの友人が、冒頭のお姉さんにと接近遭遇するあたりは危機的な状況で、これをキッカケにして滝沢たちとも接触することになりそうですよ。