戦国BASARA 第7話「略奪の梟雄!双竜月下の真剣勝負」

正宗の家来がさらわれた件を通して、正宗と小十郎、信玄と幸村の二組の主従のあり方が問われる話。
主君の身を案じその出陣を力ずくで止める小十郎に、自分の身を案じる家臣を力ずくで出陣させる信玄、また手傷を負った正宗の弱点ばかりを執拗に狙う「いちいち正しい」小十郎に、喰らった幸村が中に浮かぶほどの強烈なアッパーカットを放つ信玄にと、それぞれが対照的に描かれていましたよ。現実的な判断に基づく殺陣とやり過ぎてギャグすれすれのアクションが、共存しているのが興味深いです。
武田と伊達、それぞれのキャラクターや主従における役割の違いが浮き彫りになる話となっておりました。家来がさらわれた件には絡んできませんでしたが、冒頭での佐助とかすがのやりとりも同様に主従関係に関するものとなっていて、これまでバカアクションばかりに目が向いてしまいがちでしたが、こうして見ると物語としてもちゃんと作り込んである印象。