咲-saki- 第7話「伝統」

県予選の続きで、和の対局や龍門渕と風越の圧倒的な強さ、そして風越の内側の事情が描かれる話。
和の打ち方はいわゆるデジタル打ちと呼ばれるもので、現実の麻雀でも主流の打ち方になるのかな。常に有効牌の数を考慮し、アガりやすさと得点の高さのバランスを見ながら牌を選択していくわけですが、開始の第一局目みたく、確率の低い方を引いて裏目に出るのもまた現実だったりするところ。他家に大物手が入ったことを察して、鳴いて安手で流すのは渋い打ち回しでしたよ。
模打が異常に速いこととミスがほとんどないらしいことが特徴なくらいで、咲のリンシャンカイホウと比べると、地味というか常識の範囲内の能力なわけですが、そんな彼女がこの先どのような闘いを見せてくれるのかに期待。
対局中に羽が生えたりファンタジーな衣装になって空を飛んだりするイメージは、よく分からないけど、とにかくインパクトがあって彼女のスゴさを印象づけつつ見た目にも華やかな演出となっておりました。
先鋒戦で対戦相手を飛ばすのは、龍門渕の異常な強さを見せつける展開。清澄が5人目の咲でやったことを一人目でやってのけるあたり、ライバル校としての強さを露骨に見せ付けていましたよ。
常識外れの強さの割に透華を中心に百合百合な三角関係になってるのが微笑ましかったりするところですが、彼女が和をやたらと意識しているのが、この先の二人の対局に期待を持たせてくれます。
風越が順当に勝利を収めながらもコーチの叱責を受けるあたりは、伝統校ならではのプレッシャーとそこからくる厳しさみたいなのが垣間見える場面。厳しいコーチに対してキャプテンが包容力を見せることで部としてまとまっているようですが、一番部活らしいことをやっている学校で、個人的に応援したくなってみたり。
キャプテンがリベンジを誓いながら開眼する場面はインパクト大。夕日の薄暗い赤に染まる部屋の中で、彼女の青く光る右目が開いていく様はゾクゾク来るものがありました。
続くEDが、シリアスな曲調の歌に変更されてるのは空気を読んだ判断で、百合成分とオッパイ成分がふんだんに盛り込まれているもよろしかったですよ。
咲の大将戦や龍門渕、風越の対局が、省略されていたのは肩すかしな感もありましたが、ここら辺は決勝での直接対決でじっくりと見せてくれるということなのかなと。おかげで、速攻で決勝までこぎ着けたし、話がサクサク進む良い見せ方のように思いました。
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いい顔してるのどっち