咲-Saki-

咲-Saki- シリーズ全体としての感想

はじめの何話かは百合っぽいのがメインで麻雀はオマケといった印象でしたが、さりげなく映る捨て配や手牌をよく見てみると、麻雀的にも綿密に作られていることが分かるようになっておりました。特に団体戦における部長の悪待ちについては、それが最善手とな…

咲-Saki- 第25話「全国」

合同合宿で最終回。熱戦を経て良きライバルとなった各校の選手たちを描きながら、姉の件で揺らぐ咲を和が励ますことで二人の関係がより親密になるということで、いい締め方だなぁとか思っていたら、最後の最後で全国大会の予告っぽい映像が流れたりして、驚…

咲-Saki- 第24話「夏祭り」

追試にお祭と、全国大会を前にした咲たちのささやかな日常を描きつつ、ついでに部長が仕掛けた合同合宿の誘いによって各校のその後も見られるということで満足度の高い話でしたよ。 咲と和が優希の勉強を手伝うあたりは普通に仲の良い三人と言えるものでした…

咲-Saki- 第23話「本気」

個人戦の決着。全国へと進む三人が決まって、物語の中心にいる二人と視聴者からの人気が高い(らしい)人物が残るということで順当な結末。 でもさすがに二話で20人以上いる人物の動向を見せるのは苦しかったようで、特に麻雀的な描写としては物足りないとこ…

咲-Saki- 第22話「約束」

個人戦二日目。今回のメインとなるBパートの対局は、咲と部長の直接対決に、ステルスモモと龍門渕のメガネ担当である智紀が絡んでくるという、なかなかに興味深い組み合わせとなっていましたよ。 咲のカンを封じるために、部長がシュンツ場となるように仕掛…

咲-Saki- 第21話「追想」

個人戦の開始。前回に続いてアニメのオリジナルの展開となっているわけですが、団体戦では絡みがなかった人物同士の対戦を見せながら、団体戦で張られた伏線を回収するということで、原作を踏まえつつ物語を広げる作りとなっていましたよ。 今回は清澄の部長…

咲-Saki- 第20話「姉妹」

決勝戦翌日の各校の様子を見せつつ、続く個人戦、さらには全国大会とそこで描かれるであろう咲と姉との確執まで見据えた話。 発案者の部長もよく分かっていないプールで水着な展開だったりするわけですが、これまで部屋に籠もってずっと麻雀を続けていたこと…

咲-Saki-の大将戦に登場した古役と、そこから浮かんでくる五筒と一筒に込められた意味について

まず古役とは何かというと、かつては採用されていたけれども現在ではほとんど忘れ去られてしまった役のこと。wikipediaに説明があるので、詳しくはそちらへ。 大将戦において、作中で触れられることはありませんでしたが、いくつか仕込まれていたので、それ…

咲-Saki- 第19話「友達」

大将戦の終幕。咲による劇的な逆転優勝ということで、覚醒した彼女の引きの強さにシビれましたよ。 そのままでは直撃でも逆転出来ない牌姿から、大ミンカン→連続カンによる数え役満直撃が熱いところで、前回のルール説明にあった「大ミンカンからのリンシャ…

咲-Saki- 第18話「繋がり」

大将戦後半、東3局から南3局まで。最終決戦にしては早めの展開となっているわけですが、派手なアガりがあるかと思えば、安手が続いたりして、緩急の効いていましたよ。 どん底にいた池田が、数え役満で復活するのは熱い展開。図々しいから復活、というのがお…

咲-Saki- 第17話「悪夢」

大将戦の休憩から後半戦に突入。 休憩中、各大将の元にチームメイトが訪れて励ますわけですが、咲に対して厳しい言葉をかける和、弱音を吐く加治木を励ますもも、そして卓から立ち上がることすら出来ない池田をただ抱き占めるキャプテンと、それぞれの関係や…

咲-Saki- 第16話における池田を擁護してみる

凡ミスで倍満潰したり、振り込みまくったりでいいところなしの池田ですが、状況的に仕方のない面もあるのでフォローをしてみようかなと。 ・シャンテン数の変わらない鳴きと凡ミスで倍満を逃す局面。 235689待ちのイーシャンテンから 7ワンを鳴いて2ワン切り…

咲-Saki- 第16話「結託」

大将戦前半の終了まで。 天江衣がついにその力を見せるわけですが、強制ハイテイ和了に、他家の手の進行を止める場の支配、そして高得点の出アガり連発とかなり凶悪。ハイテイの方は咲のリンシャンと同じように本人にプラスに働きつつ、場の支配の方は、有効…

咲-Saki- 第15話・加治木ゆみの槍槓(チャンカン)についてのまとめ

このイーシャンテンから このアガリ。 南が自風、しかもドラなので、それを生かせば自風ドラ3の満貫クラスの手になるわけですが、赤5ソーを引いて取ったテンパイ形が、南落としの役なし間2ソー待ちという。 南を残して1ソーを切れば、役ありの36ソー待ちにな…

咲-Saki- 第15話「魔物」

副将戦の後半から大将戦に突入。 ステルスモードに入った桃子の一人舞台かと思いきや、覚醒状態の和には、はじめから効果がなかったことが明らかになってアッサリと破られるという。卓上の牌の動きに集中することでそれ以外の情報・・・桃子の存在感を消す能力…

咲-Saki- 第14話「存在」

副将戦前半のオーラスと後半戦の始まり。 ダマで十分な手でリーチをかけて親倍に仕上げてみせたりして、目立ちたがり屋の透華らしい見せ場があったわけですが、次の局でのリーチに対する凡ミスとも言える振り込みから、怪しげな雰囲気が出てきて、振り込まれ…

咲-Saki- 第13話「微熱」

副将戦前半。和に龍門渕透華、ほとんどセリフがないものの強烈な存在感を放つ風越の深掘、そして未だに顔が映らない鶴賀の東横と、キャラ的には濃い面子が集まっているものの、全員デジタル打ちということで麻雀的には地味な展開。リーチがかかると基本的に…

咲-Saki-第12話における、部長のカラテンリーチについてのちょっとした考察

一のアタリ牌を止めた上に、鶴賀から出そうだったアタリ牌まで止めるという部長のカラテンリーチが華麗過ぎたので、流れをまとめてみましたよ。 悪待ちを連発した結果、他家がベタオリ。アタリ牌が出ずに上がれなくなったところで部長のこのテンパイ。3、6ワ…

咲-Saki- 第12話「目醒め」

中堅戦の後半から、ついに副将である和の出番が訪れるという流れ。 会場に入るなり部長を見つめたりして、風越のキャプテンの目的が後輩よりもむしろ部長のようにも見えてしまうわけですが、過去に自分の前に立ちふさがっただけでなく、コンプレックスである…

咲-Saki-第11話における、部長の悪待ちについてのちょっとした考察

作中でも解説されてるし、麻雀を打つ人にとっては今更なんだろうけれども、個人的にまとめてみたくなったので。 東一局のこのテンパイ。 1ワンを切れば、36958ピンの5面待ちになるわけですが、まさかの8ピン切りの1ワン単騎待ちリーチ。単純にアガリ牌の数だ…

咲-Saki- 第11話「悪戯」

中堅戦前半。 予選では結果だけが伝えられた清澄の部長の闘牌が描かれ、多面待ちよりも悪形待ちを取るというクセの強い打ち筋が明らかに。特に最初の、5面待ちを捨てての一萬地獄単騎は強烈でしたよ。 アガリとなる牌の種類や枚数を無視するスタイルは、和が…

咲-saki- 第10話「初心者」

次鋒戦。メガネっ子大集合だったりするわけですが、闘牌シーンがあまりなくて、ほとんど先鋒戦の後始末と中堅以降の対局に向けての前振りになっているという。 控え室に戻って来た優希の様子を見て、和が咲を連れ出したり、ひと泣きした優希が部長にもたれか…

咲-saki- 第9話「開眼」

県大会決勝先鋒戦。龍門渕・井上の亜空間vsキャプテンの開眼といったところで麻雀モノとして非常に見応えのある展開。 井上の鳴きに翻弄され沈んでいた優希が、風越のキャプテンのアシストによって息を吹き返すところが山場となっているわけですが、助けたと…

の予告の元ネタと本編との関連性についてのまとめ(第8話までの暫定版)

毎回様々なネタを仕込んでいるこの作品の予告について。 麻雀放浪記といった有名作品からから少年雀鬼東みたいなマイナーどころ、さらには実在の人物や団体からも引っ張ってきたりして、麻雀関係のネタを雑多に詰め込んでいるように見えるんだけれども、実は…

咲-saki- 第8話「前夜」

決勝進出を決めた四校の、それぞれの前夜を見せる話。 冒頭からいきなり、咲にもたれかけられた和がビックリしたりまんざらでもなかったり、蛍に囲まれながら手を繋いでみたりと、百合モード全開だったたわけですが、そういった基本的な要素も盛り込みつつ、…

咲-saki- 第7話「伝統」

県予選の続きで、和の対局や龍門渕と風越の圧倒的な強さ、そして風越の内側の事情が描かれる話。 和の打ち方はいわゆるデジタル打ちと呼ばれるもので、現実の麻雀でも主流の打ち方になるのかな。常に有効牌の数を考慮し、アガりやすさと得点の高さのバランス…

咲-Saki- 第6話「開幕」

県予選のはじまり。 風越と龍門渕が登場するところで、ベタベタな説明セリフを使って両校が特別な存在であることを解説するのが分かりやすく。彼女たちから、咲や和が注目されることで、二人もまた特別な存在であることを匂わせつつ、この先に繰り広げられる…

咲-Saki- 第5話「合宿」

合宿回。温泉につかりながら麻雀を打つ話、などと要約すると遊びに行くようにしか思えないわけですが、部長が各人の弱点を分析し、それに対応した練習メニューを用意することで、ちゃんと部活らしくなっていた印象。 まあ算数ドリルはちょっと無理があるんじ…

咲-Saki- 第4話「翻弄」

前半の百合描写に悶絶。 ベッドの中で相手のことを思ったり、指切りしたことを思い出して指を唇に持って行ったり、狙ったかのように弁当を多めに作ってきたりと、和の行動から滲み出る百合っぷりにかなり興奮しつつ、興奮しすぎて座ってられなくなって意味も…

咲-Saki- 第3話「対立」

麻雀に対する熱意の差から距離のあった咲と和の関係が縮まりつつ、県大会の抽選会でライバル校の人物たちが顔見せする展開。 咲が手加減していることを見抜いたことで、和がまたしても部室を出て行くわけですが、今回はそのことがキッカケとなって、和が咲と…