その他

俺が「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」を見た上で覚えた違和感について考えてみる

容姿学業スポーツと各分野に秀でた完璧超人な妹が、妹もののエロゲ好きのオタクだったということで、インパクトのあるキャラクターによって今期の注目作となっているわけですが、個人的にどうにもこの作品に対してモヤモヤとしたものがぬぐえないので、それ…

アニメを語る上で読んで欲しい三冊

不定期更新化するついでに感想を書く上での種本というか、個人的に影響を受けたものを三冊ほど挙げておきます。 「文学部唯野教授」筒井康隆 かなり昔に読んだ本だけれども、主人公による講義という形で解説される批評理論の数々に、批評といってもいろいろ…

「バカとテストと召喚獣」の第3話に見られる繰り返しと対称性について

バカテスの3話が大変面白かったので、それについていろいろ考えてみましたよ。 話の中身としては、吉井と彼を取り巻く人物たちの、おバカな日常と不器用な恋愛に費やされているわけですが、単純にそれらを並べて見せるだけでなく、それぞれのネタに繰り返し…

けんぷファーの面白さを考える 〜凡庸な設定で特に注目もされていなかった作品が、突然面白くなった理由について〜

開始当初は、ハーレムにTSに百合と受けそうな要素を盛り込んだ安易な学園バトルものかと思われた「けんぷファー」ですが、ここ何話かでかなり面白くなってきたのでその理由を考えてみますよ。 分かりやすい理由としては、「化物語」の戦場ヶ原ひたぎにメジャ…

「青い花」と「エルフェンリート」の舞台が同じな件

同じ鎌倉ということで当然と言えば当然なんだけれども、ふみと先輩がデートで回る場所がエルフェンリートで見覚えがあったりして、女の子同士の繊細な関係を描くこの作品と、剥きだしの暴力を描いた作品で同じ風景を見るのは妙な印象でしたよ。まあ、バッサ…

アニメにおける監督の降板交代劇いろいろ・2009年版

既に各所で話題になっているようですが、バスカッシュで、監督の板垣伸の降板が決まったようなので、過去に作った監督降板リストに追加して再掲。 ソースはアニメーター・平田雄三の掲示板。チーフアニメーターを務めていた平田氏自身も降板の模様。 ここ何…

「夏のあらし!」第9話のパロディを並行世界的演出として解釈する試み

様々な作品のキャラクターが画面のスミに登場していたのが話題になっていて、個人的にも「咲-Saki-」、「けいおん!」、NHKの天気予報の春ちゃんに、「いっしょにとれーにんぐ」のひなこと、放送中のアニメや話題になったネタを速攻で盛り込んでくるフットワ…

の予告の元ネタと本編との関連性についてのまとめ(第8話までの暫定版)

毎回様々なネタを仕込んでいるこの作品の予告について。 麻雀放浪記といった有名作品からから少年雀鬼東みたいなマイナーどころ、さらには実在の人物や団体からも引っ張ってきたりして、麻雀関係のネタを雑多に詰め込んでいるように見えるんだけれども、実は…

「宇宙をかける少女」の失敗を「キスダム」との比較を通して考える

舞-HiME、舞-乙HiMEを手がけた小原 正和が監督となり、サンライズが再び送る美少女てんこ盛りアニメということで、それなりに期待されていた「宇宙をかける少女」ですが、放送開始から4ヶ月以上が過ぎ、20話を迎えた今でも未だに迷走感漂っていて、このまま…

けいおん!ブームに対する違和感、なんだか関連商品が売れてるという話ばかりだよねという話

けいおん!楽しいよね。などと書くといきなりエントリのタイトルと矛盾しているみたいだけれども、個人的にはハマるというほどではなくても毎週欠かさず見るくらいには気に入っているのは事実なので一応。バンド活動を通して女の子たちがキャッキャウフフする様子が…

アニメオタクは脳内嫁の夢を見るか? 〜「いっしょにとれーにんぐ」企画者へのインタビューから〜

二次元の女の子がトレーニングを指導してくれるソフトということで、大きな話題となり、個人的にも堪能させてもらったアニメ、「いっしょにとれーにんぐ」を企画した中川宗成へのインタビュー記事を読んで思うところがあったのでそれについて。 インタビュー…

萌えアニメ誌の歴史を振り返る

萌えアニメ誌といってもあまり聞き慣れない言葉ですが、ここではメガミマガジンに代表されるような美少女キャラの版権絵を大量に掲載するアニメ雑誌ということで。 長らくメガミマガジンの独壇場だったこの分野にも、娘TYPEという挑戦者が現れたことで、新し…

リアルのだめオーケストラ

のだめカンタービレのR☆Sオーケストラみたいなパフォーマンスをしてる動画なんですが、某所で見かけてからリピートしまくりなので紹介。あんなの漫画の中だけかと思ってたら、もっと派手にやってる人たちがいましたよ。最後は奏者総立ちの熱い演奏を聴かせて…

エロゲは儲かるけどアニメは儲からないという話

エロゲはもちろんですが、最近ではアニメの方も二次元の女の子を前面に出した作品がたくさんあって、比較的近い関係に思われる両者ですが、数年ぶりに再会した知り合いからそういう話を聞いたのでメモ。 その人はエロゲのムック(ゲームの解説とかイラストと…

「鉄腕バーディー DECODE:02」第7話の作画についての派閥の分類

第7話の独特の作画について論点が錯綜しているようなので分類してみましたよ。 作画崩壊だよ派 絵が崩れてるよ派 単純に下手だから全否定だよ派 動きは良かったけどこの絵はないよ派 便乗して騒いでるだけだよ派 作画崩壊じゃないよ派 動きはアニメーション…

暇つぶし

とらドラ! 7話のタイガーキック

メッセージやクリエイターについて語るよりも、アニメにはもっと大切なものがあるんじゃないかという話

日経ビジネスオンラインで掲載中の、コードギアスの監督・谷口悟朗へのインタビューの第4回『「お前は分かっていない」に負けるな』について。従来のアニメを取り巻く言説に対する挑発的な発言がてんこ盛りで大変面白い内容でしたよ。 谷口: 作り手がやりた…

かのこんのDVD第1巻がamazonのランキングで異常な軌道を描いてる件について

DVDの過激な映像特典が各所で話題になっているかのこんですが、秋葉原の一部で売り切れていたりして売り上げ的にも好調な模様。26日の15時現在でamazonでのDVDベストセラーランキングにおいて第2位につけていたりするんだけれども、そこに至るまでの順位の動…

凄い作画について考えてみる試み

Yes!プリキュア5 GoGo!4話の超絶作画が、2ちゃんねるで話題になっていたことが、【2ch】ニュー速VIPブログ(`・ω・´)で取り上げられていたんですが、意外に何が凄いのか分からないという意見が多く、凄いという立場を取る側からも、よく動いているからという…

『ヴィーナス ヴァーサス ヴァイアラス』制作終了記念インタビュー 第3回

http://www.tbs.co.jp/anime/vvv/09interview/int_03.html 名橋を筆頭に男性キャラが皆ヘタレている理由が明らかになって、またいろいろとぶっちゃけているんですが、最終話で印象的だったルチアが名橋をはじめて父親と呼ぶ場面やポッキーで五芒星を作る場面…

アニメにおける監督の降板交代劇いろいろ

らき☆すたの件で気になったので、著名な作品や人物に関わる監督の降板交代劇をピックアップしてみましたよ。*1 「タイトル」 誰から→誰へ 交代の理由 ソース の順で。 「ルパン三世・第1期」(1971-72) 大隅正秋(〜3話)→高畑勲・宮崎駿 初期の大人向けの…

『ヴィーナス ヴァーサス ヴァイアラス』制作終了記念インタビュー 第2回

http://www.tbs.co.jp/anime/vvv/09interview/int_02.html 舞台設定の秘密やら敵幹部が泥人形に決まるまでの経緯やら今回もいろいろぶっちゃけてます。アニメと漫画という表現手法の違いから生じるストーリー展開の相違について興味深い話も。

『ヴィーナス ヴァーサス ヴァイアラス』制作終了記念インタビュー

http://www.tbs.co.jp/anime/vvv/09interview/int_01.html 公式ページに掲載されてる監督と脚本家のインタビューの第一弾。 原作が始まったばかりで設定がろくにない状態からアニメを作る苦労が語られ、原作者と共に試行錯誤しながら、一部の人々から衝撃の…