アニメにおける監督の降板交代劇いろいろ・2009年版

既に各所で話題になっているようですが、バスカッシュで、監督の板垣伸の降板が決まったようなので、過去に作った監督降板リストに追加して再掲。
ソースはアニメーター・平田雄三掲示板。チーフアニメーターを務めていた平田氏自身も降板の模様。
ここ何話かで、スーパーバイザーなる謎の役職がクレジットされたり、監督が連名になったりと不穏な動きを見せていたのでやっぱりという感じではありますが、またしてもサテライト、そして代打が、またしても佐藤英一ということで、キスダムの顛末とかぶってしまって、同じ会社で同じことがこうも続くと監督個人だけではなく、組織としても何かあるんじゃないかと勘ぐりたくなったりもしてみたり。
監督の板垣氏は、WEBアニメスタイルのコラムでバスカッシュにかける意気込みを熱く語っていたのに、こんな結果になってしまって無念だろうとは思いますが、一視聴者としては、ただ見守ることしか出来ないわけで、せめてキスダムと同じようにライブ感あふれるアニメになってくれることに期待したいです。

以下、著名な作品や人物に関わる監督の降板交代劇を、以前ピックアップしたものに今回の件を加えて再掲。*1

  • 「タイトル」
    • 誰から→誰へ
    • 交代の理由
    • ソース

   の順で。

 

 

 

 

  • めぞん一刻(1986-88)
    • やまざきかずお(〜26話)→安濃高志(27〜52話)→吉永尚之(53〜96話)
    • 初期は原作に忠実として原作ファンから評価が高かったものの、それ故に作中の季節と現実の季節がズレることがあり、一般の視聴者からの苦情となって、それを受けて監督以下、キャラクターデザイナーやシリーズ構成といったメインのスタッフを総入れ替え。中期は季節感を合わせたものの内容的に原作からの乖離が目立ち、ファンからの批判を受けて交代。乖離に対する批判が投書という形で新聞に掲載されたこともあったそうで。
    • 参照:めぞん一刻 (アニメ) - Wikipedia

 

 

 

  • 「ミラクルガールズ」(1993)
    • 安濃高志(〜17話)→ときたひろこ(30話〜)
    • 監督の体調不良により。途中監督不在の期間があるのは後任が決まらなかったせいでしょうか。当初は独特の雰囲気が支持されていたものの、交代後は路線変更で普通の少女ものになってしまったと惜しむ声あり
    • http://www.kanshin.com/keyword/82225

  

 

 

  • 「ドッと!KONIちゃん」(2000-01)

 

  • 「シスター♥プリンセス」(2001)

 

 

 

 

  • キスダム-ENGAGE planet-」(2007)
    • 総監督:長岡康史 、監督:佐藤英一 、副監督:神戸洋行
    • 監督と名がつく人物が3人もいるというよく分からない状態。4話目で総集編という異常事態も話題に。聞くところによると、放送開始前に長岡が降板して総監督になり、副監督の神戸が中盤の、監督の佐藤が終盤の制作を行っていたとのこと。BS11キスダムRと銘打って、微妙に手直しされたバージョンが放送されたわけですが、本編後の実写パートにおける佐藤監督をはじめとするスタッフのトークが、いろいろとぶっちゃけておりました。
    • 参照:キスダム -ENGAGE planet- - Wikipedia

 

 

*1:長期シリーズにおいて世代交代的な意味で円満に交代したと思われるもの(クレヨンしんちゃん等)は除外。