化物語 第4話「まよいマイマイ 其の貳」

まずはOPがインパクト大。ピコピコしたテンション高めの曲に乗せてまよいが元気よく動き回って見た目に楽しい作りになっているわけですが、出てくる人物が全員まよいの姿をしているということでシュールさも漂わせておりました。コンテ担当が板垣伸ということで、バスカッシュの監督を降板以降の初仕事になるのかと思いますが、何か意気込みみたいなものが感じられる作りでしたよ。EDは対象的に病的な雰囲気を醸し出していてこちらもまた印象深く。
話的には前回を受け、ひたぎの案内でまよいの目的地を目指すわけですが、堂々巡りの挙げ句に元の公園に逆戻りと。例によって忍野の助けを借りることになるわけですが、まよいの件よりもむしろひたぎについて含みのある会話をしつつ解決は次回に持ち越しになるという。
登場人物たちがあれこれ悩まずに化物の仕業という結論に至るのは、都合良すぎな気もしますが、まあ見る側としてはそういう物語であることを前提に見ているわけで、分かりきったことをいちいち説明する過程をはぶいたのかなと。たしかにその方がテンポが良いように感じますよ。
苛立つひたぎと怯えるまよいにと、共に行動しながらも言葉を交わすことすらしない二人によって作られる緊張感がトゲトゲしいところ。ひたぎのセリフのほとんどが、背を向けた状態で発せられているあたり、それを強調する演出となっておりました。
あと、赤瀬川という文字の入ったお札は、赤瀬川原平千円札裁判を踏まえたネタで、札が偽物であることを暗示しているんじゃないかなと。トマソンを見出した人と言えば知ってる人も多いかも。