かんなぎ 第10話「カラオケ戦士マイク貴子」

もう二週間以上も前の放送だけど、話題作だったし一応完走しておこうかなと。
レギュラーの登場人物たちがカラオケをする話。
前回の仁のホモ疑惑を払拭する流れを受けて、カラオケボックスという密室で複雑な人間関係が交錯するわけですが、仁の取り合いで見えない火花を散らすつぐみとざんげ、はじめて歌うカラオケでもセンスの違いを見せつける大鉄と、彼に対してコンプレックスを抱きながらも憧れる仁、マイペースで斜め上を行く歌を歌うナギに一人で空回りする秋葉に、そして場を取り仕切る先輩二人と、この作品における人間関係の縮図とも言えるものとなっておりました。
歌い始める前や曲間の動かない画面と、貴子やざんげの振り付きで動きまくる歌とのコントラストが印象的で、歌ってない時の微妙な雰囲気と興が乗っているときの空気の違いが良く出ていたように思いましたよ。
仁が部屋を間違える場面でのパロは、なかなか大胆ではありますが、この作品の監督が、以前に監督を降板することで物議を醸し出した作品と分かるものを挿入するあたり、個人的な事情を持ち込んでいるようで余分に感じられました。貴子先輩の変貌ぶりをはじめとして、選曲や歌唱力が予想通りだったり予想を裏切ったりするのは、なかなか面白かったですよ。
残りの二話についても時間を見て書く予定で。