咲-Saki- 第20話「姉妹」

勝戦翌日の各校の様子を見せつつ、続く個人戦、さらには全国大会とそこで描かれるであろう咲と姉との確執まで見据えた話。
発案者の部長もよく分かっていないプールで水着な展開だったりするわけですが、これまで部屋に籠もってずっと麻雀を続けていたことを考えると、人物たちが元気よく動き回る様子が楽しく、またサービス的にも大変よろしくて、見る側としてもよい気分転換となっていましたよ。とりあえず、咲に手を握られて照れ隠しに偉そうな事を言ってみたり、プールで抱きつかれて赤くなったりと、和の咲大好きっぷりがステキでしたよ。
エトペンの件でフラグが立っていたものの保留中だった衣と和の関係が進展して、咲と衣の関係についても好敵手みたいなところに落ち着いた模様。透華の和に対するライバル意識はあいかわらず一方通行なままでしたが、この先の個人戦で何らかの動きがあることに期待したいところ。原作の番外編を組み込んだハミレスの回想はいい話。
風越については雑用をするキャプテンに対して、他の面子がキャプテンのために、と決意するあたりは決勝戦を経て得た変化かなと。鶴賀は、ビギナーズラックを温存するくらいしか作戦がないようで彼女たちの個人戦での苦戦が予想されるわけですが、個人戦には策がない云々のセリフが、まるで原作を追い越してオリジナル展開に入ったスタッフの不安を代弁しているようにも見えてしまいました。まあ、今回や合宿の話を見る限り、オリジナルでも十分楽しめるものを作ってくれるとは思いますが。
絵柄や動きが独特な作画だなぁと思っていたら田中宏紀の一人原画だったりして、シーツを干すキャプテンに池田が近づいていく場面のクネクネとした動きはなかなかのインパクト。絵コンテも彼によるもので、咲が和の手を握る場面や、池田がキャプテンにシーツで撫でられる場面等、上から見下ろすようなアングルが多用されていたのが印象的でした。