化物語 第6話「するがモンキー 其ノ壹」

メンヘルツンデレに小生意気なロリと来て、今度は体育会系の元気娘につきまとわれてと、阿良々木さんのモテっぷりには嫉妬せざるえないわけですが、話が進むにつれて、つきまとわれる理由が、彼と戦場ヶ原との関係にあることが浮かんできてトラブルの予感がするという。阿良々木が、踏切で怪異に殴られる場面は、突然絵柄が荒々しいタッチになるインパクトとあいまって驚かされました。
阿良々木と神原が会話は、普通の知り合い同士といった距離感となっているわけだけれども、二人の間に配置された線路や階段によって、言葉の裏に大きな分断が隠されていることが仄めかされていた印象。
まよいとのじゃれ合うような会話は楽しいところで、画面を固定したまま腕の動きだけで、二人がつかみ合いになることを見せるカットが面白く。二人がノックダウンする場所が踏切になっているあたりは、終盤と対応しているのかなと。
ひたぎの、小馬鹿にしたような言葉の中に阿良々木に対する気持ちが見え隠れするのはあいかわらず良いツンデレ具合。女の影を感じて態度が豹変するあたりは、愛情の裏返しなんだろうけれども、その極端な変化は、委員長の言うところの「フィールド」のせいで感情表現に難ありといったところでしょうか。
大変な事になっている阿良々木に対し、いつも通りの態度で接するひたぎ、というのが不気味さを残す引きとなっていた印象。殴った存在については、話の流れからいって神原と彼女のひたぎに対する感情に関係があるんだろうけれども、そこら辺の真相がどのように明かされるのか気になりますよ。
ヴァルハラコンビという、名字の読みに加えてその意味するところまで含んだネーミングは秀逸。