咲-saki- 第8話「前夜」

決勝進出を決めた四校の、それぞれの前夜を見せる話。
冒頭からいきなり、咲にもたれかけられた和がビックリしたりまんざらでもなかったり、蛍に囲まれながら手を繋いでみたりと、百合モード全開だったたわけですが、そういった基本的な要素も盛り込みつつ、各校の決勝にかける思いも丁寧に描かれておりました。
中でも、部長とまこの3年目にしてようやく大会に参加できた感慨を語る場面や、咲と和が共に全国を目指すことを誓う場面、そして池田以下風越の面々が、キャプテンからの恩に報いようとする場面と、みんなで一つの目標に向かってがんばるみたいな描写はなかなかに熱いものが。こういうのを見ると清澄と風越のどちらも応援したくなってしまうわけですが、優勝できるのが一校だけなのが辛いですよ。
龍門渕はディフェンディングチャンピオンの余裕といったところで、未だに大将にまともな出番がなかったりして、何者なんだと見る側に気を持たせる作り。四校の中では格下らしい鶴賀も、策があるようで期待。聞くところによると木の下にいた方が超人的な存在感を見せつけるらしいですが。
キャプテンのセルフ触手状態は、ほとんどギャグだったりもしたけれども、池田の髪を洗うところは微笑ましく。シャワーでお湯をかける前に、手で温度を確認したりして妙に細かい仕草が付けられていたのも印象的。和の入浴シーンでは、湯気が彼女の身体をあからさまに隠すように発生していましたが、逆に考えるとわざわざ隠しているとも言えるわけで、ソフト化の際にオープンになることを期待してみたり。
闘牌がないのはサービスでカバーしながら、学校ごとの雰囲気の違いや戦う理由、それぞれの選手達のキャラを立てるということで、決勝を盛り上げるために欠かせない下準備となる話でしたよ。