咲-Saki- 第18話「繋がり」

大将戦後半、東3局から南3局まで。最終決戦にしては早めの展開となっているわけですが、派手なアガりがあるかと思えば、安手が続いたりして、緩急の効いていましたよ。
どん底にいた池田が、数え役満で復活するのは熱い展開。図々しいから復活、というのがおかしかったりもするわけですが、千点のアガリを崩して役満まで持って行くあたりは、確かに図々しいからこそかなと。謎の絶叫から「リーチせずにはいられないな」や「そろそろまぜろよ」等々名セリフ連発となっておりました。
ありがちな展開なら、ここから猛連荘で逆転するところなんだろうけど、咲に安手で親番を蹴られて涙目になるあたりは、やっぱり池田はそういう役回りなんだなと。
咲の安手連発から親の倍満という流れも、ジワジワと盛り上げてくれるところ。圧倒的な点差がある状況で、安手で回すのは意味がないどころかトップ者を助けることにすらなるわけだけれども、徐々にカンの回数が増えていって爆発し一気に点差を縮めるあたりは、彼女が特異な存在であることを際だたせ、他のだれよりも本人が魔物であることを予感させるものでしたよ。裸足になると本来の力が出るというパワーアップは、地味ながらもカツ丼プロの解説が入ったりして説得力があるようなないような。
ふたりに比べると目立たなかったけれども、加治木の11600点も渋いアガリ。咲のカン連発を見れば、思わず同じことをしたくなるところですが、それをせずに4枚持ちの東を一枚切って確実にアガるあたりは、彼女もまた自分の打ち筋を持っているんだなと。
試合の焦点は咲がいかにして衣をまくるか、という点に絞られてきたようですが、他の二人の活躍やにも期待したいところ。咲のカンも3つまで来ればその次もありそうで、今回説明があった明カンの責任払いが鍵になるのかも知れず。