化物語 第5話「まよいマイマイ 其の参」

まよいの件の解決編。
これまで彼女が母親の家にたどり着けないのは、妖怪の類の仕業であるかのように描かれていたわけですが、実は彼女自身が人を惑わす幽霊で迷わされていたのは阿良々木の方だった、ということで、阿良々木の認識=視聴者の認識を逆手にとる叙述トリックとなっていましたよ。主人公自身が、いわゆる「信頼できない語り手」だったという。
要するに作る側が見る側を引っかけていたわけだけれども、戦場ヶ原が終始、まよいを避けているかのように振る舞っていたのは実は彼女が見えていなかったからで、それを阿良々木に伝えなかったのは、過去の経験から自分の方が間違っているからだと思っていたこと、見えるには特定の条件があって、阿良々木と同じようにそれをクリアしていた委員長には見えていたこと等、事実が明らかになってから、これまでの事を振り返ってみてもキチンと筋が通るようになっていて、納得出来るようになっていましたよ。正直すっかり騙されてしまいました。
まよいの身に起きた出来事や、ようやくたどり着いた家の状況を考えると、彼女が哀れではあるけれども、元気に浮遊霊をやってる姿が描かれることでちょっと救われた気分に。
戦場ヶ原に対して、どうにもハッキリしなかった阿良々木の態度もようやく確定して、こちらはハッピーエンド。捻った言い回しで阿良々木に対する気持ちを伝える戦場ヶ原が可愛らしかったですよ。
戦場ヶ原の気持ちに対する返事としての阿良々木の「とれ」は、一瞬何のことだか分からなかったりする訳ですが「蕩れ」ということで見惚れるから来ている萌えの上級バージョンらしく。これは流行る・・・のかな?