咲-Saki- 第12話「目醒め」

中堅戦の後半から、ついに副将である和の出番が訪れるという流れ。
会場に入るなり部長を見つめたりして、風越のキャプテンの目的が後輩よりもむしろ部長のようにも見えてしまうわけですが、過去に自分の前に立ちふさがっただけでなく、コンプレックスである色違いの右目を誉めておいて、麻雀と言葉の真意に決着をつけずに姿を消したとあっては、気になるのも無理はないところかなと。まあ部長の方はほとんど覚えていなかったりもしてキャプテンの片思い状態だったりするわけですが。
卓外の出来事としては、エトペンが和の元に帰還して、彼女と衣にフラグが立つわけだけれども、一の回想を通して描かれる衣とはまるで別人なのが気になるところ。この件については、衣が登場する大将戦で明らかになるだろうということで、期待を高めてくれますよ。あとは試合後の一と透華のイチャイチャぶりに来るものがあったり、エトペンを修理するハギヨシがスマート過ぎてちょっと笑ってしまったり。
和が腕を上げるところで次回へと引っ張るのは、およそ女の子とは思えないカッコ良さで痺れるところ。直前まで試合を見てもらえないことへの不満を漏らし、記者の質問にも適当に答えていたのに、咲の声援を受けたとたんにやる気全開になるのが極端すぎですよ。誰よりも想い人に自分の姿を見て欲しかったんだろうなぁとか考えたくもなってしまうんだけれども、建前としては一緒に全国を目指すという純粋な気持ちとも取れるわけで、ここら辺の微妙な心理の扱いが秀逸。
集った登場人物たちが、麻雀を通してその関係を深めていくということで、百合っぽさも含めてよく出来ているなと改めて感心。
麻雀的な見せ場は部長のカラテンリーチだけでしたが、対戦相手の心を操るかのような奇策となっていたので別エントリで詳述。
サービス的には京太郎の妄想がいい感じでしたが、バナナに牛乳というお約束のアイテムが出てきたのにお約束のシチュエーションにならなかったのがもったいなく。終わり際に咲が和の元へ走っていく場面でダイナミックな動きになっていて凄かったですよ。穿いてない感も凄いことになっていましたが。