咲-Saki- 第11話「悪戯」

中堅戦前半。
予選では結果だけが伝えられた清澄の部長の闘牌が描かれ、多面待ちよりも悪形待ちを取るというクセの強い打ち筋が明らかに。特に最初の、5面待ちを捨てての一萬地獄単騎は強烈でしたよ。
ガリとなる牌の種類や枚数を無視するスタイルは、和がこだわるデジタルな打ち方とは相容れなくて彼女がかみつくのも当然で、リアルで同じことをやってもそう上手く行くとは思えないんですが、「何故か勝っちゃう」あたりは、超能力の一種のようにも思えるところ。
普段は面倒見のよいお姉さんといった感じなのに、勝負の場では、牌を指で弾いたり対戦相手に皮肉を言ったりと、めちゃめちゃマナーが悪かったりするギャップもまたインパクトがありました。
セオリー通りなのに悪待ちに当たりまくりで狙い撃ち状態の風越の中堅の人は災難としか言いようがないんだけれども、風貌がメソウサを思い出させたりもして、やっぱりそういう星の下に生まれているのかなぁとか思ったりもしてみたり。
部長の悪待ちに連なる清澄の面々の回想や、龍門渕の一が身につけている鎖の由来、そしてエトペン失踪事件と卓外の出来事も交えつつ闘牌が進むわけですが、全体的に回想の多すぎて闘牌の流れが悪く流れがギクシャクしていた印象。あと、手品なしでも透華がわざわざスカウトするほどの腕前らしいのに、その一の打ち筋が具体的に描かれないのは、なんだかスッキリしないものがありましたよ。
回想の時の一の私服が凄いことになってて、いくら暑くても露出しすぎだろうとか、風が吹いたら下だけでなく上までまくれそうとか。
主人公なのにセリフが寝息とペンギンの名前を呼ぶ一言だけで、ヨダレを垂らして呑気にねているだけの咲には、先行きが不安になるわけですが、一方で意外に大物なのかもしれないような気も。あと寝直すときに咲にわざわざくっつく和のガチっぷりも期待通りの良い仕事でした。