咲-Saki- 第22話「約束」

個人戦二日目。今回のメインとなるBパートの対局は、咲と部長の直接対決に、ステルスモモと龍門渕のメガネ担当である智紀が絡んでくるという、なかなかに興味深い組み合わせとなっていましたよ。
咲のカンを封じるために、部長がシュンツ場となるように仕掛けるわけですが、その不自然な打牌から、彼女の意図に気付いて他の二人が追従するあたりは強者同士だからこそ可能な意思の疎通といった感じで面白く。まず智紀が気付くのは、団体の次鋒戦でまったく見せ場のなかった彼女の救済という面もあるんだろうけれども、過去のデータを重視する彼女だからこそなんだろうなと。そしてオーソドックスなスタイルのモモも二人の不自然な打牌からそれに追従すると。
智紀のオカルト発言にあるように、実際のところ狙ってシュンツ場を作るのが可能かどうかは微妙なところではありますが、手牌の中に二枚以上ある牌を切る描写があるので、少なくとも明カン封じにはなっているようですよ。
三者が協調して咲を抑える膠着状態から、モモのステルス再びという緊迫した状況で次回へと続くのは秀逸な引き。咲や部長がステルスを破れるのか否か、破るとしたらどのような方法によるのかが気になりますよ。
プラマイゼロを連発する咲を和が叱咤するのは、彼女の咲に対する友情というかむしろ愛情みたいなのを感じつつ、同時に和がいないと咲はホントにダメな娘なんだなと。新キャラの南浦は孤独に生きる人物らしく、お互いに励ましあう咲和と対比されることになりそですよ。
アバンの水着サービスは、はじまった瞬間にオチが読めてしまったりもするわけですが、個人戦で早々に敗退した京太郎に残されたわずかな存在意義ということで、これはこれで良い仕事でした。