咲-Saki- 第4話「翻弄」

前半の百合描写に悶絶。
ベッドの中で相手のことを思ったり、指切りしたことを思い出して指を唇に持って行ったり、狙ったかのように弁当を多めに作ってきたりと、和の行動から滲み出る百合っぷりにかなり興奮しつつ、興奮しすぎて座ってられなくなって意味もなく部屋の中をウロウロしてしまったり。行動からは露骨に示唆されながらも、頬を染めるくらいで内面をあまり具体的には描かずないのが見る側の妄想を刺激する作りとなっていて、和に京太郎が見とれる場面を入れることで、作中の第三者の視点から彼女に生じた変化を強調する演出もよく出来ておりました。
後半はメイド喫茶で何故か麻雀的を打ったりしつつ、プロに凹まされて咲と和が己の実力を思い知らされるという展開。めくる前からリンシャン牌が八万であることが分かっていたり、それを引っ張ってくるためにカンが出来ることが前提だったりで話が進むのには、ちょっとツッコミたくなったりもしましたが、カツ丼の人が咲のキメ技を封じつつ和を直撃してトップに立つあたりは、彼女とその彼女を上回る龍門淵の強さを印象づけておりました。
県予選の説明をする場面でも、カットをこまめに切り替えたり人物を細かく動かして退屈にならないようにするのが丁寧な仕事。
背景的にも、道路脇の柵に浮いたサビまで書き込んであるのが田舎の空気感みたいなを醸し出していた印象。プロが店内に入ってくるときの天敵来襲みたいな予感や、終わり際のホワイトボードが回転して突風が起こす派手な演出とのメリハリが効いておりました。
咲と和がメイド服のスカート丈を気にするあたりは、正直制服のスカートと何が違うのかよく分からなかったりもするわけですが、その恥じらいのあるなしで、たとえ見た目が同じだとしても見る側の受け取り方が変わってくるんだろうなと。胸や太ももをアップで捉えるフェティッシュなカットも大変よろしくて、サービス的にも妥協のない作りに感心することしきり。