宇宙をかける少女 第26話「あしもとに宇宙」

秋葉がレオパルドを正気に戻して人類の危機を回避するということで、大枠の話には一応決着がついていましたが、他はいろいろと投げっぱなしというか、正直そんなんでいいの？と思ってしまうような終わり方というか。
途中まで敵対していたネルヴァルは、レオパルド暴走の件のゴタゴタで、いつの間にやら人類に恭順していたり、ナミは「いつも他人に依存している」の一言で片付けられて放置された上に漂流されてるところを発見されても違うとか言われるし、数々の死亡フラグが華麗にスルーされていたりとか、いろいろと。
特にナミについては、その観察対象となることでネルヴァルが改心するキッカケとなり、高嶺と神楽を正気に戻して、作中かなり重要な役割を与えられてるのに全く報われてないという。秋葉の方は、終始周りの人間が彼女を助けてくれたのに、ナミの方は最後に神楽が来るまで、依存していることを指摘してくれる人間すら現れなかったという不遇さでしたよ。
選ばれた人物とそうでない人物の違いを描く、みたいなシビアな裏テーマでもあったのかなぁとも思いましたが、選ばれた方の秋葉にも最後に、宇宙をかける少女に向いてなかったみたいな事を言わせたりして、最後まで煮え切らない話となっておりました。
画面密度の高い戦闘描写は、最終回だけあってさすがに力が入っていた模様。
全体としての印象は、序盤におけるシリーズ構成交代と、それをもたらしたであろう内側でのゴタゴタが、尾を引いて最後まで物語の方向性が迷走し続けていたのかなと。細かいけれどもあまり意味のない設定や、人数だけは多いのにキャラが薄くて作中での役割を食い合ってる登場人物たちも、もう少し整理して欲しかったですよ。
原作付のアニメが多い中、独自企画のアニメということで頑張って欲しかったんだけれども、残念な結果に終わってしまっていまいました。