大正野球娘。 第1話「男子がすなるという、あれ」

大正時代を舞台に女学校に通う女の子たちが野球をやろうとする話。
主人公とおぼしき女の子が、突然歌い出したときには何事かと思いましたが、インパクトを持たせつつも楽しそうな雰囲気が出ていてこれはこれで面白いんじゃないかなと。昔の映画なんかだとありがちな場面だったりするので、そういうのを意識しているのかなぁと思いましたよ。
クラスメイトのお嬢様から頼まれることで、主人公が野球をはじめることになるわけですが、頼まれるとイヤと言えない性格なのかズルズルとつき合わされるのがおかしいところ。主人公のそういう性格を見抜いた上で、一番最初に話を持って行ったのかもと考えると、発案者のお嬢様の計算高さが伺えたりもするんだけれども、女性の社会進出という大正時代ならではの理由が明らかとなることで協力者が増え、主人公もその気になってとりあえずは何とかなりそうな感じで次回へと続くあたりは、前向きな方向で続きが気になる良い引き方となっておりました。。
主人公の心理を独白とかで説明するのではなく、答えに窮しているうちに押し切られたり手紙を用意したりする行動によって仄めかし、見る側の想像を促すことで物語に引き込む作りとなっていた印象。衣装や背景、登場人物の言葉使いといったところに、大正っぽい雰囲気が感じられて、なかなかよく出来ていましたよ。