狼と香辛料II 第1話「狼とふとした亀裂」

冒頭、ホロの夢という形で賢狼である彼女と、ただの人間に過ぎないロレンスとの間にある持てる時間の違い、みたいなのが象徴的に描かれいましたが、すぐに二人の軽妙なやりとりをニヤニヤしながら眺めるというこの作品ならではの作り。犬がじゃれつくかのようにロレンスにちょっかいをだすホロが可愛らしかったですよ。
街に着いてからも、ホロが食べたり飲んだりする様子が魅力的に描かれていたわけですが、ロレンスが知人の順調な仕事ぶりを見たことで話がややこしい方向に。彼女の故郷探しに対するロレンスの本音が垣間見えることで、冒頭の夢と繋がり、二人の関係に微妙な溝が生まれる展開となっておりました。普段は憎まれ口を叩いているホロが、こういうときにはしおらしくなるあたりはたまらないモノがあるなと。ホロに思いを寄せる人物も現れたりして、この先二人の関係が大きく揺らぐことになりそうですよ。
一期のからブレインズ・ベースに代わり、キャラクターデザインも変更。確かに別の絵になっているわけですが、特に違和感を感じることもなくて、上手いこと前のデザインの特徴を残している印象。