大正野球娘。 第3話「娘九つの場を占めて」

メンバーが9人集まったところで、学校の許可を取って、練習でそれなりに上達するものの練習試合で現実を思い知るという展開。かなり詰め込まれていたけれども、定番の展開の要点を押さえつつ、サクサクと話が進む退屈しない作りでしたよ。
ひとつのエラーから、総崩れになるあたりは経験の乏しさと精神面での弱さが露呈するといったところ。一同が敗戦に沈む中泣き声が響いて次回へと続く引きはしんみりとしてしまうわけですが、同時に今回の敗戦を踏まえて、彼女たちがどのように成長するのかと期待を持たせてくれます。
女の子たちの動きが、練習をはじめたばかりの頃と形になってきた頃とで、きちんと描き分けられているのが細かい仕事。更に対戦相手の男子たちが、全く別次元の動きやフォームとなっていたりして、それぞれの実力が絵として反映されているのはよく出来ているなと感心。男子学生とぶつかった小梅が包みとおにぎりを華麗にキャッチする場面は、彼女の潜在能力を印象づける場面となっておりました。
その男子学生が小梅に迫ってくるあたりは、最近女の子同士最高みたいなアニメが多いことを考えるとむしろ異色で、この先どの程度進展するのかは分かりませんが、女の子ばかりになるのは、そういう需要が多いことを反映しているわけで、その異色さが見る側にどう受け取られるのかなと。とりあえず男イラネの大合唱になりそうな予感がするわけですが。