うみものがたり〜あなたがいてくれたコト〜 第5話「光を覆う心」

南の島で皆既日食ということでタイムリーなネタとなっているわけですが、マリンとウリンが仲違いしたり、指輪が邪悪なオーラを集めたりで、大きな動きがある話。
マリンがちょっとしたことでウリンを厳しく叱責することで仲違いをするわけですが、温厚な彼女が突然人が変わったようになったことを考えると、タイミング的に日食の影響が濃厚。亀の長老は、邪悪度の高い夏音の方にその影響が出ることを心配していたわけですが、実際に影響を受けたのはマリンの方だったということで、役に立たない亀だなと。ピュア100%なマリンには、日食によって引き起こされる何かに対する耐性がなかったとかそんなところでしょうか。
回想によって、夏音が指輪を投げるまでのやりとりが描かれるわけですが、そこで描かれる態度は邪悪というかむしろ卑屈というか。以前に語られた幼稚園以来の彼女の境遇を考えると、無理もないかもと思えるわけだけれども、男の方もそれを承知で告ったんだろうし、それを補う魅力が彼女にはあって、それを彼女自身が認めることが物語のポイントになっていそうですよ。
邪悪なオーラがウリンを取り巻き、海の上に無数の蝶が舞うところは、不気味さを醸し出しつつ美しい場面でした。