大正野球娘。 第8話「麻布の星」

小梅が映画に出演することになって一騒動。
野球の件は軽く流して、小梅を取り巻く環境を変化させることで三郎との関係を進展させる話となっていたわけですが、最後に、小梅の映画出演も含めて、打倒朝香中のために乃枝が敷いた布石だったことが明らかになって、彼女の策士ぶりが明らかになるという。小梅を利用した挙げ句に勘違いで恥をかかせるということで、乃枝もけっこう酷なことをやってるような気もするんだけれども、食事に誘われて照れたりして女の子らしい一面を見せることで帳消しといったところでしょうか。
出演者を絞り込むための条件が提示される場面で、それぞれの期待と落胆が入り交じる様子を細かい表情や仕草で見せるのが丁寧な仕事。小梅と三郎がセリフの練習をする場面で、勢いに任せた三郎の告白がスルーされるのは、どっちもしっかりしろよと思ったりもするわけですが、帰り際に小梅が三郎の元に駆け寄る様子が可愛らしく描かれていて、彼女の三郎に対する感情が現れているようでしたよ。