かのこん〜真夏の大謝肉祭〜 後編

OVA先行放送の後編。前編と同様に、日常的な出来事や風景の描写を中心にマッタリとした雰囲気を醸し出していましたよ。一方で、ところどころに入るエロイベントではいきなりテンションが上がったりして、日常描写との振り幅がかなり大きくなっているわけですが、最後は登場人物たちが花火を眺めて終わるということで、キレイにまとまっておりました。
耕太とちずるの雨宿りイベントは、女の方が馬乗りで迫ったりしてその手のマニアにとってはたまらないシチュエーションでしたが、耕太が相変わらずのヘタレで空振り終わるという。あの状況でやらなかったらいつやるんだと思うわけだけれども、話的には耕太の方から迫るみたいな形にしないと格好がつかないのかなぁと。そもそも作品の売りがギリギリの寸止めでもあるわけで。
耕太たちとは逆の方向で、全く進展しなかったちずるの弟と委員長の関係にようやく動きがあったのはうれしいところ。気合いを入れて浴衣を着て来るあたりは委員長もまんざらでもないようで、案内された場所にいつものメンバーがいるのを知って不機嫌になるあたりに、そっけないそぶりに隠された本音が垣間見えて可愛らしかったですよ。
耕太とちずるを中心にした夏の青春群像みたいな作りで、サービスを盛り込みつつも全体としてはゆったりとした雰囲気。独特の味わいがあって個人的にかなり気に入りました。