とある科学の超電磁砲 第2話「炎天下の作業には水分補給が必須ですのよ」

美琴と黒子のやりとりを中心に、ほとんど変態の域に達している黒子の愛情表現を、美琴が受け流したり時として実力で阻止したりする日常を描くことで、二人の関係性を確立する話。
初春&左天や黒子のクラスメイトに美琴の意識が向かうことで、黒子が落ち込むわけですが、なんだかんだで彼女を一番身近な存在として受け入れていることが分かるというちょっといい話・・・かと思いきや、黒子が自分の張った罠にはまってオチがつくという。
プール掃除の原因となるケンカを引き起こしつつ、そのオチを導くと言うことで小道具としての媚薬の使い方がよく出来ているなと感心。冒頭のパンツに黒子にプレゼントするTシャツ、そして身につけている短パンと、美琴の趣味が統一されているのも細かい仕事でしたよ。冒頭の派手な下着に対するコメントをはじめとして、黒子の機転がきくというか、単なるへらず口というか、そのセリフ回しも面白く彼女のキャラを立てておりました。
美琴の事情はお構いなしのように見えて嫌われたと思い込んで落ち込む黒子の繊細さや、ちょっと引きながらも彼女を受け入れる美琴の器の大きさにと、それぞれのキャラクターと二人の関係性を、ギャグを交えながら見せてくれるよく出来たお話でしたよ。
アバンで美琴が追いかけていた人物は、上条さんのようですが、本編の方の主役である彼が、番外編であるこの物語にどう絡んでくるのか気になるところ。