君に届け 第3話「放課後」

拾った子犬の件で風早との距離が縮まったり、避けられていたクラスメイトと普通に話せるようになったり、勉強を教えてお礼を言われてみたりと、爽子に人生最大の幸運期が訪れる話。
友人たちの助力や彼女自身の努力が結果となって現れるということで、見ている側としても、ようやくここまで来ることが出来て良かったなぁと思えるわけですが、終わり際に爽子が彼女が茶髪の二人の悪い噂を流しているという引きを持ってくるのは、今後の波乱を予感させるところ。中学時代の風早の逸話からすると、彼の近くにいる爽子を排除しようとして、ファンが暗躍しているみたいなことになっているようですが。
風早に名前を書いてもらっただけでトリップできる爽子の新鮮な反応が微笑ましくもあり、羨ましくもあり。朝、友人と挨拶を交わすというごく普通のことに感動できるあたりも、ピュアな感じでやっぱり応援したくなるキャラクターとなっていますよ。
クラスメイトに勉強を教えた後、爽子がいい笑顔を見せてくれたわけですが、描線を生かして特殊効果を加えて描かれるそれは、爽子と風早が出会った時のことを思い出させるものに。それを受けて風早が、当人に向かって笑顔を独占しておきたかった的なことを言ってのけたりして、やっぱり天性の爽やか野郎であるこいつには敵わないなぁと。