そらのおとしもの 第4話「愛と三角地帯(トライアングル)ふたたび」

あのパンツが帰ってくる話。地球を一周して渡り鳥のように元の場所へと戻って来たらしく、二話のあの雄大なED映像はこのための前振りだったのかと納得しつつ、改めてくだらないところに力を入れてるなぁと半ば呆れながら感心しましたよ。
今度はパンツが爆発物になるということで、智樹が自ら自宅に飾り付けたパンツに苦しめられることになるわけですが、そもそもいくら思春期でパンツが好き過ぎても、飾るのは人としてダメだろうと思いながらも、アニメでパンツが見えるたび意識がそちらへ向いてしまう自分的には、その気持ちが分からなくもないわけで、そこら辺の共感がバカなことやってるなぁと思いながらも憎めないところなのかもしれず。
大量に飾り付けられたパンツが画面を埋め尽くすのは異様で、その中を主人公が必死になって脱出しようとするのは、見た目のバカバカしさと主人公の必死さがあいまってシュールな光景。ラスボスとしてパンツで作ったロボットが登場したりして、その発想のフリーダムさには圧倒されましたよ。
事の起こりは、そはらが、智樹のエロっぷりをセーブしようしたことに発しているわけで、それは彼が放っておけない存在だからであり、中盤入る回想によってその理由が語られるという。智樹にとってもそはらは守るべき存在であって、それが彼女を救うために、一度は脱出したパンツハウスに再び戻るという行動に反映されていて、見た目的にはバカそのものといった話でしたが、一応二人の関係掘り下げる意味もあったように思いましたよ。
次々と起こる派手な爆発と、それに負けない派手なアクションの連続で、特にパンツロボと戦うところで智樹が無駄によく動くあたりは見応えのある場面。今回もEDに懐かしの名曲を使われていて渋めの曲に乗せて、作中で登場したエロ本が現れては消えて行く様子は曲とのミスマッチぶりが凄いことになっていましたが、それらを有名アニメーターたちが手がけていて、DVDのオマケとしてその絵柄のポストカードがつくらしくて、露骨に商売がらみなんだけれども少し気になるところでもありました。
しかし考えみると、二話ではまるで人々の心に平和をもたらすかのように空を舞っていたパンツたちが、今回は一転して爆発物となって周囲のモノを破壊するようになるのは、実は深い意味があるようなないような。あまりにも突き抜けているので、逆に何かあるんじゃないかと、そんなことを考えてしまいましたよ。