乃木坂春香の秘密 ぴゅあれっつぁ♪ 第7話「入っちゃったかも・・・・・・」

中盤のマッサージがかなり凄いことになっていて、声と表情だけならそのまま18禁アニメになりそうな勢い。どう考えてもマッサージであんな状態になるわけないだろとか思いつつも、テンション上がりまくりだったりして、無理矢理でも何でも視聴者サービスを盛り込んでくる姿勢に感心することしきり。
内容的には椎菜の裕人への気持ちが描かれる話で、真冬の河に入って落とし物を探すというベタな展開となっているわけですが、それをサラっとやってのける裕人はさすがは主人公といったところ。部屋を出た後、一人でわざわざ戻ってくるあたりも、普通なら下心を疑いたくなるような行動なんだろうけれども、全くそういう気持ちがないものとして描かれておりました。女と見れば誰に対しても、ほとんど空気を吸って吐くのと同レベルの自然さを持って尽くしまくるわけで、そりゃ出てくる女性キャラが片っ端から惚れるのも当然だなと。
マッサージ以外にも印象に残る映像表現が多く、場面ごとの節目に入る観葉植物とそれを照らす外からの光の加減、曇った窓ガラスから垂れる水滴、アップで入るCDの再生時間といったカットで時間の経過を表わしながら、椎菜の気持ちの流れが丁寧に描かれていましたよ。
また玄関を出た椎菜の友人たちがお互いの襟元を直す仕草をとらせるのは女の子らしさを感じさせる演出。登校の様子を俯瞰で見せるところも気合いが入った絵となっていましたが、そこで力尽きたのかその後の作画が弱くなったのはもったいなかったですよ。
EDクレジットによると絵コンテを担当したのが安濃高志で、スタジオぴえろ魔法少女シリーズ等で知られる人だったりするわけで、実力のあるベテランが手がけると、ありふれたラブコメでもひと味違った物になるんだなぁと思いました。