君に届け 第8話「自主練」

体育祭に向けて、爽子が一人で自主練をはじめようとするわけですが、どこからともなく風早が現れて彼女を手助けするということで、今回もその王子様ぶりを見せつけてくれるという。爽子をいつも見守り、人知れず頑張っている時には現れて応援してと、男と生まれたからには、惚れた女に対してこのくらい尽くしてみたいもんだと思ったりもするけれども、そのためにはあの強烈な爽やかさが必要なわけで、まあフィクションの世界でしかありえない存在なのかなと。
クラスの女の子とも友達になり吉田と矢野を下の名前で呼ぶようになったりして、爽子の交友関係は順調に進展している模様。風早のおさげ発言という日常の中のなんでもないような一言で、爽子の彼に対する意識が大きく変化するのは意外ではありますが、だからこそ逆に、それが引き立つのかもと思いました。風早を前にして上手く笑えなかったり、気持ちをボールに込めたりする爽子の心情が瑞々しく、何とも言えない甘酸っぱい気持ちになってしまいましたよ。
これまでにも何度か顔を出していた胡桃沢が本格的に参入。人当たりが良く周囲からもてはやされる人物のようですが、セリフの端々に計算高さがうかがえるあたりは、天然の風早とは異なるようですよ。爽子が風早に近づいていることを気にしているようで、彼女の動向がこれからの話を動かしていくことになりそうですよ。