デュラララ!! 第2話「一虚一実」

前回、首なしライダーの活躍を見せるために使われた拉致事件を、被害者の少女を中心に掘り下げる話。父親の浮気を知ったことをキッカケに欺瞞に満ちた世界に絶望する、みたいな中二病を患うわけですが、非日常的な経験をすることで一夜にしてそこから罹患する話となっておりました。
少女の相談相手が、彼女を拉致するように仕向けつつ同時に助けることも指示したりして、何がやりたいのかと思ったら、少女がうろたえる様子を見て楽しむということで、なかなかいい性格をしているなと。言ってることはけっこう正論なのに、飛び降りる方向へと彼女を追い込むあたりは、なかなか酷くてインパクトのある人物でしたよ。
最終的に首なしライダーによって少女の命は救われるわけですが、彼女が精神的な成長を迎えるに当たり、相談相手の男の言葉が大きな役割を果たしているのが興味深いところで、彼女にとっては、飛び降りる事が中二病を克服する儀式みたいなものだったのかなぁと思えるものでした。
前回は普通の少年の視点から、舞台となる池袋の街を描いていたのに対し、今回は少女を中心にその裏側にいる人々を中心とした話になっていた模様。少女の心情を、ナレーションで語るのは説明過剰なような気もしましたが、今回の話を一話でまとめるためには必要だったのかなと。