「化物語 第四巻 / なでこスネイク」感想

既に各所で話題になっているようですが、放送版から大幅なリテイクが入っているとの事でとりあえず見た感想を。結論を言っておくと、映像的な完成度はもちろんのこと、視聴者サービスについても、大幅な向上が図られていて大変満足のいく出来映えでしたよ。
阿良々木と蛇が戦う場面については、放送時には明らかに絵が足りていなかったために何が起きているのか良く分からなかったわけだけれども、修正版ではダイナミックなカメラワークにより、蛇の牙が刺さり血が飛び散る痛々しさや、高速で移動する見えない蛇の恐ろしさが存分に伝わるものになっておりました。また撫子が蛇に締め付けられる場面は、そもそもスクール水着というマニアックな格好をしているせいもあるわけですが、彼女が悶える様子に、苦痛とエロティシズムが同時に感じられてサディスティック感覚がこみ上げてこみ上げてきたりしましたよ。
他にも細かい修正点を挙げればキリがないくらいで、放送に間に合わせるためとはいえ一度完成させたものを、良くここまで作り直したなぁと感心。理想をいうなら、放送の時点でこのレベルに達しているべきなんだと思いますが、とにかく、出来上がったモノは金を払って見るに値するものになっていたように思いますよ。