バカとテストと召喚獣 第5話「地図と宝とストライカー・シグマV」

学園主催のオリエンテーリング大会で吉井が、美波の妹のためにストラップを手に入れようと奮闘する話。ストラップの件で学園長から心ない発言を受けたことで、吉井と彼女との間に確執が生じるわけですが、それ以降の話でそれが掘り下げられることはなく、不器用ながらも他人のために努力をする吉井を見て学園長が一目置くことになるという展開。吉井が召喚獣で攻撃しようとした位だから、もっと大きく扱われるのかと思っていたんだけれども、それが本筋ではなかったのはちょっと拍子抜け。まあそういネガティブな動機ではなく、あくまで美波の妹を喜ばせるために行動するという、いい意味での彼の単純さが描かれていた、というところでしょうか
話の大半は、人物たちが校内で景品を捜しつつ小ネタを繰り広げる作りになっているわけですが、パロディをふんだんに盛り込むことで、単調な繰り返しにならないように配慮されていた印象。吉井が車にはじき飛ばされた時のヤムチャポーズやサイコロ鉛筆のどこかで聞いたことのあるようなネーミング、女子更衣室でムッツリーニが見せる種割れに、木の下で告白の件で強引な推理を繰り広げ、それに対して大げさに反応してみせるMMRネタ等々、ニヤリとさせてくれましたよ。あと久保が下駄箱で悶々とする場面で入るイメージカットが「ベルサイユのばら」のOPぽかったような。吉井たちが総当たりで捜索する様子を、三分割で見せるあたりも面白い見せ方となっておりました。
シフォンケーキのくだりで姫路を胸のアップから登場させるあたりは、やっぱり彼女の存在意義は主にそこなんだなぁと思いつつ、体操服に巨乳という取り合わせは、なかなか趣があるものでした。