『絶対少年』 第8話「伝承と記憶の狭間で」

田菜の伝承やら、その成り立ちやら、キャラクターの行動原理やらが明らかになるお話。
昔、田菜の一帯は湖だったんだけど、頭屋の森は島になっていてずっと陸地で特別な場所だったこと。頭屋はもともと守谷と呼ばれていたこと。そして守谷の屋敷にいた猫の昔話が語られるわけですが、昔話の中では猫になってるけど、実際には何か別のもので、それが去ったことで何かが起こって守谷が頭屋に変わったってことですかね。何かばっかりで自分でも良く分からないけど。美紀が昔話を語るところが、日本昔話っぽくなってて面白かったです。
河童を見たという自分の話を馬鹿にした奴らを見返すために、河童と戦っていたというオカカ婆を追いかける亮介。話を信じたのは美紀だけだったらしいけど、やっぱ妹のことがあるからでしょうか。
名家の次期当主という立場に対するレジスタンスとして使用人の部屋で勉強する拓馬。その勉強も当主として求められる高学歴を得る為か。それともさっさと田菜を出て行きたいだけか。話を聞きに来た歩に美紀のことで牽制を入れるあたり、やっぱ本命は彼女なのかと思ったけど、当の美紀が何を考えてるか分からない状態なわけで。
自分の居場所を作る為に拓馬の彼女になろうとする潮音。キスを迫った歩にまで拒否されたうえに心理を暴かれて、ちょっと可哀想な気もするけど、あてつけにキスされて巻き込まれても迷惑なわけで。まあ彼女の体をみる歩の視線はエロ過ぎましたが。
歩は歩で須河原アナから「世界が開いている」ことと確かめたくていろいろ調べてると指摘されるけど、むしろそれは須河原アナ自身の動機じゃないかな。オカルトを信じる人達の心情を代弁してるというか。歩が一番したいのは、わっくんの秘密と記憶にない自分自身の過去を明らかにすることじゃないかな、と。
そしてついに頭屋に森に入り込んで鳥居をくぐろうとした歩のところに美玖が現れ、彼を引き止める。その先へ行くと戻ってこれなくなるという。小さい頃の歩や美玖が入った時も同じことも何者かに(わっくん?)に引き止められたらしい。その先には何があるんだろうかという非常に気になる引きで次回へ。
しかし、枕カバーとオカカ婆どっちかを選べってのもずいぶんな難問なわけで。

Angel comes over from eastさんのところで舞台探訪記が。キャプチャ画像と現地の写真を比較しています。