『うる星やつら』 101話「みじめ! 愛とさすらいの母!?」

絶対少年」の続きで見てたら面白かったので。時々話題に挙がる押井守がスポンサーに怒られた話ってのはこれのことかな。
主人公あたるの母親がバーゲンセールの最中に気絶して夢を見るんだけど、目覚めたと思ったらまた夢の中で、また目覚めたと思ったら・・・という「ビューティフル・ドリーマー」の終盤を思わせる展開。こっちの放映が83年7月で「ビューティフルドリーマー」の公開が84年なんで、映画の方の原型になってるんですかね。胡蝶の夢を思わせる会話があったりして、押井守はこのころから夢と現実というテーマに取り組んでたんですな。冒頭で母親が語る「いつまでも繰り返される日常」みたいなモノローグも押井っぽいかな。
作画的には二段影使ってたり、オーラがまんま「幻魔大戦」だったりで時代を感じたり。必要最低限の影で見せる「絶対少年」の後だと、立体感を出す方法も時代によって変わるんだなぁと感じ、20年という歳月に思いを馳せるのでありました。