『おねがいマイメロディ』 第23話「カレと踊れたらイイナ!」

柊とダンスを踊る為に禁断の魔法で人間の姿になるクロミ。ツリ目と赤い唇が蠱惑的でちょっとドキドキしちゃったり。ちゃんと髪型や衣装にぬいぐるみのときの面影が残ってるのもいい感じです。
クロミの為に全身ボロボロになって頑張るバクもカッコ良かったですな。手に火が付いた時は、そんな簡単に火は付かないだろとか思ったけど、考えたみたら彼もぬいぐるみなわけで、ホントに命がけの行動だったんだなと。作画的にも飛んでる時の動きがダイナミックで、またクロミと柊が踊ってるところに突っ込んだ時も派手なエフェクトが入ってて面白い絵になっておりました。
クロミの「一番なりたくないもの」がマイメロじゃなくてバクだったのは、多分、彼女がマイメロに抱いてるのは嫉妬で、それはマイメロがうらやましいということで、つまりマイメロみたいになりたいということじゃないかなと。バクになりたくなかったのは、容姿の問題もあるんだろうけど、不平不満のはけ口としてのバクに、自分自身がなっちゃったら、誰にそれをぶつければいいんだということか? バクにはちょっと残酷なオチだったけど、ラストの屋根の上での語らいを見てると、それはそれでいいコンビなんだなと思いましたよ。
クロミが人間化して柊とシンデレラっぽい話を展開するだけでも、それなりに面白くて萌えるエピソードになったんだろうけど、それに加えて、ひたすらクロミに尽くすバクの姿や、クロミのなりたくないものというネタを織り込むことによって、より味わい深いエピソードになりましたな。さすがはマイメロスタッフ。斜め上を行く話だけじゃなく、ちゃんとまとまった話も見せてくれます。