『絶対少年』 第18話「十七歳の出会いと絶望」

ブンちゃん爆死。マテリアルフェアリーのことで何か出来るかもしれないと希紗に希望を持たせたところで、この展開はキツいです。最後の絶叫が胸に突き刺さるようでしたよ。
精神的な支えを失った希紗のこれからが非常に心配なわけですが、考えてみるとブンちゃんの存在が、彼女が心の殻に閉じこもるのを助長していたわけで、いなくなった方が彼女のためかもしれず。誰からも必要とされてないと思い込んでいても、成基は誕生日プレゼントをくれたし、理絵子だって一応は気にしていたんだから。今更ながら、ブンちゃんの外骨格に包まれたデザインは希紗の心の象徴だったんだなぁと思うわけですよ。
成基を理解する為に将棋の本を読んで勉強する理絵子の姿を見て少し見直してみたり。おはなさんが言うように、それとこれとは別なんだけど、とにかく何かやろうという姿勢がいいですな。レギュラーの中で理絵子だけはブンちゃん爆死の現場に居合わせなかったわけですが、それも当然かなと。孤独だったり、満たされない何かを持つ人間がマテリアルフェアリーに惹かれるわけで、ズレていたりウザがられたりしても、相手を理解しようとする彼女にとっては、あまり関係ないことなんでしょう。希紗とは対照的なキャラですな。
あと気になったのが、おはなさんの「孤独な二人組」発言。ぶっちゃけ、自分と同じものを抱える人間をいたわる気持ちと「好き」との違いがよく分からないんだけど、まあそれについては今後の話の中で描かれていくんでしょうかね。
ドッシルとシッシンによってブンちゃんが壊されたことで、歩と希紗の間には確執が生まれて、さらにマテリアルフェアリーの存在を世間に知らしめようとする須河原が絡んできて、物語は三つ巴の様相を。どん底に落とされた希紗は復活できるのかとか、暖色と寒色のフェアリーの謎とか、この人間関係をどうやって収束するのかとか、今後の展開も大いに気になるわけですよ。